そろそろ新卒の配属の時期ですね。
おっさんの勤める会社では、ゴールデンウィークが開けて2週目の5月13日に新卒が各部署に配属されます。
配属後、一番大事なのは誰が上司になるか?ということですね。
現在は以前ほど上司の影響力は弱まっているものの、上司次第で職場は天国にも地獄にもなってしまうのは変わらないでしょう。
そんな時に以下のツイートを見かけました。
新社会人のみなさんへ
これから社会に出て「最近の若い奴はなってない」的な言葉を何度か耳にするでしょう。
その発言者は、大抵昔の自分がどんなに酷かったかを忘れている健忘症の方か、過去の自分を美化しているナルシストですので、気にせずそっと距離を置きましょう。 https://t.co/iDqKuU0U49— オイルキング@商社マンのキャリアと副業 (@oil_king_kay) April 4, 2019
なかなか辛辣なご意見。
とはいえ説教おじさんウザいですよね。
おっさんの会社は平均年齢26歳の異常に若い会社なので、説教おじさんがいるとしてもこの記事を書いているおっさんしかいませんw
とはいえ、おっさんも若かりし頃に結構な説教おじさんに出会いました。
自分もおっさんになってみて思うのですが、おっさんになると説教したくなるもんです。
なぜ説教をしたくなるのでしょうか?
■もくじ
なぜ説教おじさんになってしまうのか?
1.自分が通ってきた道だから
体育会系の部活なんかだと厳しい先輩っていますよね。
その先輩が厳しくなったのは、さらにその先輩の先輩が厳しかったからということはよくあることです。
自分がされたことをそのまま自分も後輩にする。
親と子供も一緒で、過酷な人生を歩んできた親は子供も同じように過酷な道を歩ませようとする親もいれば、
一方で自分は苦労したから子供は楽させてあげたいという親もいます。
説教おじさんになってしまう人は、自分が苦労したから同じ道を辿れという人ではないでしょうか。
厳しい上司の下で仕事を学んできた人が多いです。
厳しい上司に厳しくされて仕事を覚えてきたのだから、それ以外知らないのは無理もありません。
2.人は忘れる生き物だから
冒頭のツイートにもありますが、健忘症ではなくとも人は忘れる生き物です。
そして、人は過去を美化しがちです。
昔の彼女との思い出を思い出してみてください。
いい思い出ばかりが浮かびませんか?
でも嫌な思い出もあったはずなんです。
それを忘れてるだけ。
自分が若い頃のことってもう覚えていないんですよ。
これは健忘症ではなく、基本的にみんな忘れてます。
3.自己重要感が足りないから
歳を重ねると若い頃にできたらスゴイ!と褒められていたことも、できて当たり前になります。
人から叱られることも少なくなりますが、人から褒められることも少なくなります。
というかほぼ無くなります。
これって結構さみしいんですよね笑
人から干渉されることが少なくなった状態で、仕事ができるならまだしも、仕事ができないと最悪です。
誰からも期待されないし、誰からも叱られないし、誰からも褒められない。
できないおじさんになるということは最もツライ(^^;;
4.教えてあげるのが大好きだから
おじさんが大好きなものの代表スポーツ「ゴルフ」。
ゴルフの打ちっ放し場に10人いたとしたら、教えたい人が9人で、教えて欲しい人が1人という話を聞いたことがあります。
それくらいおじさんになると教えることで、自己重要感を満たしたくなるものなんです。
説教おじさんにならないために
アニメ「BORUTO」で、登場人物の我愛羅(があら)が言った名言。
「“これだから若い者は”、“若者に今を任せておけない”そう言われなかった世代があったのか?」
おっさんはこれを聴いた時に思わず膝を打ちました。
まったくその通り!
年長者から見ればどうしても若者は頼りなく見えるし、経験が少ないから見通しも甘い。
そして上述しているように、年齢を重ねると昔のことを忘れるものです。
いつの時代も変わらない。
常に年長者から見れば、若者はだらしなく見えるもんなんです。
それを念頭に置いた上で、説教おじさんにならないために気をつけるべきことはなんでしょうか?
1.みんな勝手に成長する
まず、前提として自分が育てようと思わないことです。
教育をないがしろにしろというわけではないですが、
「子供は親の言うことは聞かないが、やっていることは真似る」
と言われるように、「言って聞かせる」ということは通用しません。
お手本となるべく生きること。
それだけを意識して過ごしましょう。
2.人は変えられない
おっさんの大好きな本の1つに、デール・カーネギーの「人を動かす」があります。
この本の冒頭に載っているエピソードにこんなものがあります。
ニューヨーク犯罪史上、稀に見る凶悪犯「二丁ピストルのクローレー」と呼ばれる人がいました。
彼は車に乗っている時に、警察官から「免許証を見せたまえ」と言われただけで、ピストルで撃ち殺すほどの殺人鬼でした。
彼が書いた手紙にこんなものがあります。
「私の心、それは疲れ果てた心ではあるが、優しい心である。誰一人、人を傷つけようとは思わぬ心である」
この殺人鬼が、誰一人、人を傷つけようとは思わぬ心の持ち主だと自ら称しているのです。
クローレーは死罪になり、電気椅子に座った時、
「自分の身を守っただけのことで、こんな目に合わされるんだ。」
と言ったといいます。
殺人を犯した人でさえ、この自己認識なのです。
いわんや、普通の人は自分の言動や行動に対して、自分が悪いと思うことはまずないと思うべきです。
ゆえに人に反省を迫ることは、ほぼ無意味だと言えるでしょう。
人を育てる立場にある人も同じ。
反省を迫るのではなく、自分でしたくなるようにさせる。
人が動く理由は、ただ1つ。
「自分でそうしたい」と思ったことしかやりません。
ならば年長者が考えるべきこともただ1つ。
「どうやったらやりたいと思うだろうか?」
それだけです。
最後に文中で紹介した本を再掲します。
「人を動かす」は何度読んでも気づきがある名著です。
おっさんは現在オーディオブックで再読してます。
記憶に刻み付けるためにはオーディオブックで歩きながら聴くのが一番。
超オススメです。
Amazonのオーディオブック聴き放題サービス「Audible」は現在30日間無料体験中です。
月額制ですが、退会後も購入した商品は引き続き聴けます。
こちらはマンガ版。
マンガはさくっと読めるので、ライトな復習にちょうどいい。
こちらは超訳版ですが、要約版と捉えて間違い無いです。
マンガよりも詳細に復習したい人に。
最後に本体。
おわり
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ではまた、さいちぇん!